たぶん個人的な詩情

本や映画の感想、TRPGとか。

たぶん個人的な詩情

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【読書感想】菅谷明子『未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告―』――「知」のインフラとしての図書館。そのあるべき姿。

はじめに このご時世と言うこともあって、図書館に行く頻度がめっきり減った。自分事で恐縮ではあるが、ここ最近で言えば、必要に駆られて国会図書館並びに都立中央図書館に足を運んだくらいだと思う。 行くことになるまで知らなかったが、最近ではコロナ対…

読書:三谷宏治『戦略読書〔増補版〕』――読書には戦略が必要だ。なにを、いつ、どう読むかと言う問題。

なぜ本を読むのかと言う問いへの応えは十人十色。好きだから、学びたいから、何となく、惰性で、明日の課題のために……etc。 人それぞれに読む理由はあれど、その理由は大きく分けて二つ。それは目的意識の有無によって大別される。 楽しさを求めて本を読む場…

映画:『スクリーム・オブ・バンシー~殺戮の妖精~』――現代に蘇る泣き女の恐怖。

B級映画に対して減点方式の評価を下すのはナンセンスだ。もしそんな基準を設けてしまえば、大半の映画は見終わるまでに持ち点が残っていないだろうし、かろうじて残っていたとしても、その数字から当の作品の魅力は伝わってこないだろう。 やはりこの手の映…

映画:『エアフォース・ワン』――大統領vsテロリスト、機上の戦い。

大統領専用機エアフォースワン*1がテロリストによってジャックされた。犯人の要求はただ一つ。米露が共同で拘束した独裁者の解放。妻子を人質に取られ、ただ一人テロリストに立ち向かうこととなったハリソン・フォード演じる大統領は、果たして家族を救い出…

【ミリシタ】「MILLIONSTARS特別生配信~手作りのThank You!~」&「Do the IDOL!! ~断崖絶壁チュパカブラ~」感想

今回はタイトル通り、5月23日・24日に行われた生配信「手作りのThank You!」及び“例の曲”についての感想です。個性的な感想を書くわけではありませんし、ぶっちゃけチラシの裏ですので、それを踏まえて読んでいただければと思います。 それと、ついでのよう…

映画:『遊星からの物体X』――見えない恐怖、内なる恐怖。

5月21日、政府は京都、大阪、兵庫の関西3府県における緊急事態宣言を解除した。感染状況などを踏まえてとは言え、首都圏4都県と北海道についても全面解除する方針を見せ始めている。ようやく出口が見え始めたようにも思えるが、相も変わらず、予断を許さな…

読書:クーンツ『ストーカー』――逃走の果てに、彼は何を得たのか。

クーンツ『ストーカー』を読了。誤解を恐れずに言えば、クーンツの魅力の一つは、最低限楽しませてくれることだと思っています。打率が安定していると言いますか、大きく外れることがないんですよね、これまでの経験上。 とは言え、そこまで彼の作品を読んで…

【TRPG】『異世界転生RPG サンサーラ・バラッド』、プレイヤーズルールブックで遊んでみた感想。

このブログ、普段は本や映画の感想ばかり書いているんですが、実はTRPGについても扱おうと思っていまして、ブログの説明欄にも「TRPGとか」なんとか書いてあるんですよね。とは言うものの、恥ずかしながら今回が当ブログ初のTRPG記事となります*1。 ちなみに…