たぶん個人的な詩情

本や映画の感想、TRPGとか。

たぶん個人的な詩情

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【告知】ひと月一本、感謝のサメ感想投稿企画開催【サメ企画】

はじめに ここ最近、自分にしては意識の高い(?)作品の感想ばかり書いておりまして*1、その甲斐あってか、ありがたいことに先日、はてなブログのトップ、「きょうのはてなブログ」にこちらの記事が掲載されました。 bine-tsu.com その結果、普段からは考え…

【読書感想】いしかわゆき『書く習慣』――好きになれば書く習慣は身に付く。書くことの初心を思い出させてくれる一冊。

はじめに このブログを始めてから気付けば四年もの月日が経ちました。あと半月ほどすればめでたく五年。五歳が十歳、十五歳が二十歳、二十五歳が三十歳になってしまう年月と書けばこれが如何に重いものなのか実感できますね。 しかも私にとってはこれが初め…

【映画感想】『あまくない砂糖の話』――砂糖は人間をどう変えるのか。監督自ら体当たりで挑む食育ドキュメンタリー。

はじめに はてなブログの「今週のお題」は「あまい」ということで、始めに自分語りをさせていただきますと、私は甘いものが大好きです。ファミレスに行くと頼む頼まざるとに関わらず後ろのページに目を通してしまいますし、マックスコーヒーとドクターペッパ…

【読書感想】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』――デジタル社会に取り残された脳髄。人類はスマホに適応できたのか。

はじめに スマホに人類の脳の進化は追いついているのか。本書が全編を通して投げかけている疑問はまさしくこれだ。「スマホ脳」と言うタイトルから、私はてっきりスマホを中心としたデジタル社会の誕生によって、使用者の脳はどのように変化してきたか、そし…

【読書感想】ラング・ルイス『友だち殺し』――犯人は友人グループの中に。ほろ苦い青春小説風味のホワイダニットの佳作。

あらすじ 大学の医学部長秘書の職に就いたケイトは、前任者のガーネットが突如職を辞し大学を後にしたことを知る。若く美人であった人気者のガーネット。彼女が一言もなく姿を消した事実は、友人たちに少なからぬ衝撃を与えていた。駆け落ちしたとの心無い噂…

【映画感想】『空飛ぶ翼蛇』――怪蛇・ケツァルコアトルによる不可解な死に挑むミステリ作家。倒叙ミステリチックな珍作。

はじめに 恐竜と同じ時代を生きた空飛ぶ爬虫類、翼竜。恐竜といえばティラノサウルスであるように、多くの人が翼竜から連想するのは、長いトサカが特徴的なプテラノドンだと思われます。数々のフィクションにおいてその姿を見せてきたこの翼竜に、知名度の点…

【雑記】一か月以上更新のないブログに表示される系近況報告。ポケモンとかウマ娘とかを遊んでました。

はじめに あけましておめでとうございます。いつの間にやら年も明け、新年がさらっと始まっていたわけですが、実は一か月以上ブログの更新をさぼっていました。しれっと新しい記事を更新してリスタートしても良かったんですが、そこは新年という節目に合わせ…

【読書感想】『五つの星が列なる時』――儀式を思わせる連続殺人の目的とは。錬金術と占星術に基づく犯行とニュートンの過去が錯綜するサスペンスミステリ。

はじめに 本にしても映画にしても、まったく知らない作品と出会った時には取り合えずアマゾンで評価を覗いてしまうことがあります。レビューの星が多ければ腰を据えて挑むことができますし、少なければ肩の力を抜いて流せるわけです。 人によっては星の少な…