たぶん個人的な詩情

本や映画の感想、TRPGとか。

たぶん個人的な詩情

MENU

【読書感想】今野國雄『修道院―祈り・禁欲・労働の源流―』――修道院制の成立から発展、変遷の背景までが分かる入門書的一冊。

はじめに 人生が5回あっても同じ人を好きになるほど一途ではないかもしれないが、それくらい人生があったなら、一度くらいはキリスト者としての道を選んでいたのではないかと思っている。 それも在俗の信徒ではなく、修道院に入るような形での信仰の道。何…

【読書感想】津野田興一『世界史読書案内』――高校世界史の理解を深めるブックガイド、その数90冊以上。高校生向けだが大人でもためになる世界史の道案内。

はじめに 先日ミネルヴァ書房の『「世界史」の誕生』を読んだ。その内容はと言えば、ヨーロッパ中心のいわゆる「世界史」がいつどのように生まれ、その後根付いて行ったのかを十七世紀頃から振り返っていくものとなっている。 良い意味で地に足の着いた書き…

【読書雑記】ブックオフ35周年祭の戦利品。回った店舗は全6店舗。買った本とか理由とか。掘出し物はまさかのサンリオSF文庫。

Copilotで作ったサムネイル。本の題名の謎文様に「味」がある。 はじめに 遡ること二週間前、8月14日から17日の4日間、ブックオフでは35周年を記念して本全品20%オフのセールが行われていました。一応、セール対象はアプリ会員限定ではあったものの、アプ…

【映画感想】『水の中で深呼吸』――思春期の悩み、苦しさ、爽やかさ。女子水泳部員が送る苦しくも爽やかな物語。

はじめに 先日Ⅹを眺めていたら、新宿シネマカリテの閉館を知りました。閉館するのは来年の1月とのこと。お知らせが出る数日前からここへ観に行きたい映画があり、行こう行こうと思っていた矢先のお知らせでした。 qualite.musashino-k.jp だからという訳で…

【映画感想】『デス・プラン 呪いの地図』――人々の死は偶然か墓場の地図の呪いか。地図に黒いピンを刺すと墓の持ち主が亡くなることに気付いた男は――。

はじめに アマプラに入っている方ならご存じだろうが、プライムビデオには中々にマニアックな古い映画が入っている。恐らくは版権フリーの作品に安っぽい字幕を付けたDVDなどから引っ張って来た作品たちなのだろう。 一作試しに覗いてみると、そこには関連作…

【映画感想】『IMMACULATE 聖なる胎動』――閉ざされた修道院、処女懐胎を果たした修道女。以上の設定が好きなら絶対観るべきホラー。

はじめに 趣味を読書と映画鑑賞と言っておきながら、新作への感度はすこぶる低い私。気付けば読み逃している本、見逃してしまっている映画はたくさんあって、特に映画の情報収集は甘ちゃんも良いところ。 本なら発行されている以上後追いは簡単にできるもの…

【読書感想】『トウモロコシ畑の子供たち』――ホラーの帝王が送る笑いあり恐怖ありの短編集。

はじめに 先日『吸血鬼ハンター“D”』の感想にて、菊地秀行さんの本を初めて読んだことは書きました。さも色々と読んでいます風を装っている私ですが、恥ずかしながら菊地さんだけでなく、実は読んだことのない著者や作家というのは数多く存在していて、自分…

【映画感想】『メガロポリス』――変化、停滞、デマゴーグの先に。コッポラの描く未来に一人の映画人の人生を見る。

はじめに 先日、フランシス・フォード・コッポラの『メガロポリス』を観てきた。配給されるかすらも危ぶまれていたこの映画、配給が決定した時は見逃さないようすぐに行こうと思っていたのに、気付けば上映している映画館も残り少なくなってしまった。 今回…