たぶん個人的な詩情

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展覧会:「恐竜博2019」感想。個人的に最も興奮したのは――。

そろそろ開催期間も終わりと言うことで、先日、科博でやっている「恐竜博2019」へ行ってきました(会期は10月14日まで)。久しぶりの恐竜博、それもムカワリュウ改めカムイサウルスの初展示と言うことで、取り敢えず行くかと言う軽いノリだったわけですが、行って正解でした。

金曜の夜は空いているのではとふと思い立ち、思い立ったその日の夜に上野へ。着いたのは18時半、流石にこの時間なら空いているだろうとチケット売り場へ行ってみると、そこには20人ほどの人影が。客層も老若男女と幅広く、改めて恐竜人気のほどを実感させられました。

ちなみに客層について印象的だったのは、平日の夜ながら親子連れの来場者が多かったこと。翌日に響かないことを考えれば、金曜日に親子で博物館へ行くのはタイミングとしては確かにありですよね。子どもからすると、夜の外出は休日昼間からの外出以上に特別感があり、むしろ嬉しいのかも知れません。

そんな余談はさておいて、三年ぶりの恐竜博となる「恐竜博2019」。目玉の一つは何と言っても世界初公開となる「むかわ竜」改め「カムイサウルス」でしょう。会期中に学名が決定するなど、話題に事欠かないカムイサウルス、何と全身の八割ほどが発見されているのだとか。

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全身復元骨格と、足元にちらっと見える実物化石。

化石が首長竜ではなく、恐竜のものであると知ったのがおよそ10年前、新聞でそのことを知ったあの日のことを思い返すと、何だか感慨深いものがありますね。カムイサウルスは日本における恐竜研究のキーになるでしょうし、今後もその動向に注目していきたいと思います。

さて、ライト層向けの目玉がカムイサウルスだとすれば、マニア向けの目玉はデイノケイルスの来日だったのではないでしょうか。

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全身を撮るのが困難なほど大きいデイノケイルスの威容。背中の背びれも特徴的。

昔読んでいた図鑑などでは腕の化石のみが紹介されていたデイノケイルス、こうしてその姿を見ることが出来るとは思っていなかっただけに、これまた何とも感慨深い。腕だけの展示もあったんですが、やはり目を引くのは何と言ってもこちらの全身復元骨格。説明不要なデカさにはただただ圧倒され、結構長いこと周囲をぐるぐるとしてしまいました。解説によれば竜脚類のように骨が空洞化していたとのことで、この巨体も納得です。

で、個人的に一番興奮してしまったのは、実は上記の二つではなく、本展覧会の最初に展示されていたデイノニクスのホロタイプ標本。

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惚れ惚れとする美しさ。ふつくしい

何を隠そう一番好きな恐竜がデイノニクスである自分としては、この標本には大大大興奮。機能美の持つ美しさと言いますか、本当に綺麗で惚れ惚れとしてしまいました。何でも所蔵している博物館でも普段は公開されていないようで、こうして日本の地で見ることが出来るのは本当に貴重な機会だと思います。

展示それぞれが興味深く、もう少し語りたい展示物もあるんですが、さしあたりはこのぐらいに留めておこうかと。台風も迫る中で大変かもしれませんが、三連休最終日の14日まで開催しているので、興味のある方はぜひ足を運んでみて欲しいと思います。

では今回はこの辺で。