たぶん個人的な詩情

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映画:『ダークハウス』――幽霊屋敷に潜む恐怖。サスペンスとホラーの融合、その結果は…。

タイトルとパッケージに惹かれてアマプラで視聴。多くのコンテンツが無料で提供される機会が増えたとは言え、やはりこうした動画視聴サービスの存在はこのご時世ありがたいですね。……元を取れているかは考えたくありませんが。

さて、今回観たのは英米合作のホラー映画『ダークハウス』。

空家から不審音がするとの通報が入り現場へと向かう一人の刑事。物音の原因を探るべく家の中を探索すると、そこには複数の男女の他殺体が転がっていた。ただ一人の生存者の証言によって浮かび上がる事件の真相。かつて凄惨な殺人事件の舞台となったその家で一体何が起きたのか……と言った内容。

見ての通り、大筋はありがちなゴーストハウスものですが、事件を捜査するサスペンスパートと生存者の証言によるホラーパート、つまりは過去と現在を交互に描くことで、飽きの来ない作品に仕上げているのは、本作独自の魅力と言って良いでしょう。

実際、この工夫こそ本作を一定の水準に引き上げている要因でしょうし、そのお蔭で最後まで本作を楽しめたと言っても過言ではありません。また、この手の作品特有の安っぽさがないのも、硬派な本作の作風からすると非常に良かったと思います。役者の方々の演技も良いですし、演出やセットも中々に手が込んでいました。

惜しむらくは、最後のオチ。オチ自体の問題と言うよりかは、そのネタ晴らしのタイミングが問題でして、こればかりは擁護のしようがないほどに酷い。ネタバレをしないよう詳しくは書きませんが、期待感が高まっていただけにこの落差によるショックは大きく、その他の悪いところにも自ずと目が行ってしまいます。

まずホラーとしての演出に関して言えば、怖がらせ方が「驚かせ」に終始してしまっていた点は気になりました。音や機敏な動きだけでなく、もう少し恐怖演出にパターンがあればと思ってしまいます。

またサスペンスパートで気になったのは、警察側の捜査が後手に回り、真相に迫っているようには感じられなかったこと。結末がどちらに転ぶにせよ、真相に近付いていればこそ盛り上がるわけで、ここが疎かになってしまうのなら、ホラーとサスペンスの融合が果たせたとは言えないでしょう。

と、最後は文句ばかりになってしまいましたが、これも期待をしてしまったが故の文句であることをご理解ください。個人的に嫌いではないですし、つまらなかったとは口が裂けても言えません。ただただ惜しかった、これに尽きます。

では今回はこの辺で。

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  • 発売日: 2015/07/03
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ダークハウス(字幕版)

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▶ダークハウス(Demonic)/ アメリカ・イギリス (2015)

▶監督:ウィル・キャノン

▶脚本:マックス・ラ・ベラ、ウィル・キャノン、ダグ・サイモン

▶原案:マックス・ラ・ベラ

▶制作:ジェームズ・ワン、リー・クレイ

▶制作総指揮:ボブ・ワインスタインハーヴェイ・ワインスタイン、トッド・ウィリアムズ

▶撮影:マイケル・フィモナリ

▶編集:ジョシュ・シェファー

▶音楽:ダン・マロッコ

▶キャスト:

マリア・ベロ:エリザベス・クライン博士

フランク・グリロ:マーク・ルイス刑事

コディ・ホーン:ミッシェル

ダスティン・ミリガン:ジョン

メーガン・パーク:ジュールス

スコット・ミシュロウィック:ブライアン

アーロン・ヨー:ドニー