たぶん個人的な詩情

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【今週のお題】住みたい場所、夏の長野に思いを馳せて。

今週のお題は「住みたい場所」とのこと。「何も気にせず選べるとしたら」と書かれてはいるものの、夢物語が過ぎてもイメージが不鮮明で語りようがないのもまた事実。

例えば私は子どもの頃からヨーロッパ、中でも東欧や中欧、北欧への憧れが強かったんですが、憧れは憧れに過ぎず、そこに住んでみると言う想像に現実味はありません。街並みのイメージはあるものの、ではいざ生活してみる場合、食生活は、仕事はどうするのか、そもそも言語や文化はなどなど、想像できない部分がどうしても多いわけです。

そんなんじゃ話に膨らませようがないし、「住みたい場所はヨーロッパです」なんて小学生並みの一言で済ませるのも忍びない。と言うわけで、今回はより現実味のある「住みたい場所」を挙げることにしたいと思います。

結論から言うと、私が常々住みたいと思っていた場所、それはずばり長野県です。

世間的に見れば、東京、神奈川と言った都市部の地域、沖縄、北海道と言った観光地など、国内でもより人気の住みたい都道府県は確かにあります。

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都市部への憧れも分かりますし、観光地としても魅力的な土地に実際に住んでみることへの興味も確かに理解できます。が、ではなぜここで長野を挙げるのかと言えば、これは一昨年に友人に誘われ長野旅行に行ったからに他なりません。

旅行したのは一昨年の夏のこと、目的は諏訪湖花火大会。毎年8月15日に開かれるこの花火大会に合わせて旅行したため、長野に行ったのは夏真っ盛りの中だったわけですが、まず驚いたのはその爽やかさ。

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諏訪湖花火大会の花火。これがスマホのカメラの限界。

関東の蒸し暑さとは違った爽やかな暑さは本当に快適で、流石は避暑地として名高い長野県だと実感させられましたね。暑いには暑いもののじっとりとしておらず、空気がさっぱりとしている。暑いのが苦手な私からすると、夏が快適に過ごせると言うだけで魅力を感じざるを得ません。

また、周囲を山で囲まれた緑豊かな風景も美しく、見渡す限りの山々は、関東平野で育った私からすると新鮮で、見ていて気持ちが良かったです。堀辰雄の『風立ちぬ』で描かれた自然の美しさがそこにある。そんな場所でした。

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確か上田城近辺で撮った山々。

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大河ドラマ『いだてん』を記念して行われていた田んぼアート

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田んぼを背に聳える山々。空模様を撮りたくて撮った覚えが。

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大王わさび農場内にある水車小屋。黒澤明『夢』の撮影場所として使われた。

一日、二日いただけですが、過ごしやすい気候や美しい自然だけでなく、交通マナーも良く、食事も美味しいとあって、個人的にお気に入りの場所となりました。

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花火大会で食した屋台飯の一部。

ただ、実際に住むとなると車が欲しくなる土地だと感じましたし、雪が多いであろう冬場の雰囲気も分からないため、これはあくまで夏場に旅行に行った一旅行者の感想に過ぎません。地域によってはこうも行かないのかも知れませんし、実際に住むとなると起こる苦労もあるでしょう。まあこればかりはどこに住むにしてもある問題でしょうが。

ちなみに、いくつか旅行した中で強くお勧めしたい場所は「大王わさび農場」。自分は寡聞にして存在を知らず、たまたま友人の勧めで行って見たんですが、ここがすごく良かったです。風光明媚とはまさにこのこと、と言った具合の綺麗な場所で、散歩するにはまさに打ってつけ。わさびを使ったお土産の種類も豊富で、わさびが苦手でなければお土産はここで済ませてしまうのもありだと思います。

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昼下がりの農場。

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栽培されているわさび。

結局ただの一旅行者の感想になってしまいましたが、夏の長野が過ごしやすく最高だったのは確かです。実際に住むかはさておき、コロナ禍が開けた際はまた行きたいなと思いつつ、今回はこの辺で。「住みたい場所」の話題から逸れてしまいましたが、使うタイミングを逸していた旅行の写真を使えたのはラッキーでした。

では。