たぶん個人的な詩情

本や映画の感想、TRPGとか。

たぶん個人的な詩情

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【読書感想】キム・イファン『おふとんの外は危険』――朝目が覚めるとふとんの声が聞こえるようになり…。韓国産奇想小説短編集。

はじめに このブログだと偏りのないように感想を書いているので目立ってはいないと思うのですが、私がよく読む本の系統はずばり翻訳小説。 好き好んで読むジャンルがSFや怪奇、奇想系やホラー、ファンタジーやミステリーなので、自然と翻訳に手が伸びるの…

【映画感想】『アギーレ/神の怒り』――エル・ドラドを目指したコンキスタドールの愚行とその結末。『地獄の黙示録』との対比を添えて。

はじめに コンゴ川の奥地にて、象牙交易を牛耳るクルツは死んだ。現地の人々に神と崇められた男は、「地獄だ!地獄だ!」との言葉を残し、息絶えた。 知っての通り、これはコンラッドの『闇の奥』の顛末だ。そして、象牙商クルツを軍人にジョブチェンジし、…

【読書感想】『「一万円選書」でつながる架け橋』――自分に刺さる本を一万円分選んでもらう。町の個人書店の取り組みがバズり広まるまで。

はじめに 趣味は読書だと公言していて、こんな感想ブログを長年書いてきているのに、実は人に本を勧めるのが得意ではなく、苦手意識を持っています。 その事実に何となく気付いてはいたものの、それを実感したのは今年に入ってからのことでした。きっかけは…

【映画感想】『ヒドラ』――孤島で行われる金持ちによる人狩りゲーム。しかし島には伝説の大蛇・ヒドラが潜んでおり――。色々惜しいが設定は悪くないB級パニック。

はじめに アマプラに眠る数あるB級映画。その中でも、一般的に微妙とされる2~3点代の映画は、意外と楽しめるものが多い。 これに対して、2点を切って来ると途端に雲行きが怪しくなる。馬鹿馬鹿しさという度合では測れない、映画の体を成していないよう…

【読書感想】井谷昌喜『クライシスF』――引き算を間違えて起きる事故の多発。原因を追う記者の前に、国際的な陰謀が立ちふさがる。

はじめに 今回は、もとより予定した本の感想を変更して、小説の感想を書いていく。取り上げるのは、光文社が主催する「日本ミステリー文学大賞新人賞」の第一回受賞作、『クライシスF』。 広義のミステリーを募集する賞だけあって、ジャンルとしては推理小説…

【読書感想】『奈落』――多様な作品が収められた、8名の作家による90年代ホラー・アンソロジー。

はじめに 以前書いた感想記事に、国内のホラーはあまり読まないと書きました。実際、海外の怪奇小説やホラーに比べて、国内のものはあまり読みません。 bine-tsu.com 理由はこちらの記事にも書いた通り「怖い」から。作品自体が怖いなら全然良いんですが、そ…

【映画感想】『息子のまなざし』――感情は、言葉にしなければ分からない。現実には、説明もなければ劇伴もない。これこそが、現実のような映画。

はじめに 先日、ダルデンヌ兄弟による『息子のまなざし』を観た。観たのは、北千住にある東京芸術センター内にある映画館、ブルースタジオ。北千住での用事を済ませ、ただ帰るのももったいないと思い周囲を散策していた時に、たまたま映画館の存在を知った。…

【購入品紹介】ヘドラを衝動買いしてしまった話。

写真をもとにGeminiで出力したサムネ。AIのレベルの高さを感じる。 はじめに 私のあまたある悪癖の一つに、完成度の高い造形物(フィギュアなど)が無性に欲しくなる癖、と言うものが存在します。 最近はめっきり買わなくなりましたが、アニメや映画のキャラ…