たぶん個人的な詩情

本や映画の感想、TRPGとか。

たぶん個人的な詩情

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【映画感想】『息子のまなざし』――感情は、言葉にしなければ分からない。現実には、説明もなければ劇伴もない。これこそが、現実のような映画。

はじめに 先日、ダルデンヌ兄弟による『息子のまなざし』を観た。観たのは、北千住にある東京芸術センター内にある映画館、ブルースタジオ。北千住での用事を済ませ、ただ帰るのももったいないと思い周囲を散策していた時に、たまたま映画館の存在を知った。…

【購入品紹介】ヘドラを衝動買いしてしまった話。

写真をもとにGeminiで出力したサムネ。AIのレベルの高さを感じる。 はじめに 私のあまたある悪癖の一つに、完成度の高い造形物(フィギュアなど)が無性に欲しくなる癖、と言うものが存在します。 最近はめっきり買わなくなりましたが、アニメや映画のキャラ…

【読書感想】ジョセフィン・テイ『時の娘』――悪名高きリチャード三世の真実に、ベッド探偵と化したスコットランド・ヤードの警部が挑む。歴史ミステリの傑作。

はじめに 薔薇戦争。知っての通り、百年戦争の後にイングランドで起きた、王位継承を巡った内乱である。名前の格好良さから印象に残る単語ではあるが、恥ずかしながら、詳細はいまいち覚えていなかった。 ヨーク家とランカスター家の争いであり、最終的にヘ…

【読書感想】岡崎武志『読書の腕前』――読書好きなら読んで欲しい、本好きによる本好きのための一冊。

はじめに 本を読むことは楽しい。小難しい理由など存在せず、ただただ楽しい。この単純な事実を思い出させてくれるから、私はこの本が好きだ。 この心地良さは、ある意味で自分の普段の行い(=読書)を肯定してくれている気がするからなのかもしれない。読…

【映画感想】『モスラ』――モスラヤ モスラ。家族で見られるコミカルで楽しい怪獣映画の金字塔。

はじめに 怪獣大国たる日本。恐らく、日本に住んでいてゴジラのことを知らない人はいないと思いますし、敵役であるキングギドラやガイガンならまだしも、モスラを知らない人もそうそういないはず。 [バンダイ(BANDAI)] ゴジラアクションフィギュア キングギ…

【読書感想】『記憶の深層 〈ひらめき〉はどこから来るのか』――記憶の定着と引き出し方について平易に書かれた、良い意味で新書らしい新書。

はじめに つい先日年が明けたかと思えば、既にひと月半が過ぎてしまった。今年は特に時間が過ぎるのが早く感じる。忘れているだけで、もしかすると年の始まりは毎年早く感じているのかも知れないが。 それはさておき、そんなこともあってか、最近は時間を如…

【映画感想】『ケルベロス』――剣の封印が解ける時、冥界の番犬が蘇る。アッティラの墓に眠る剣を巡って繰り広げられるCIAとテロリストの戦いの行方は……。

はじめに かつてスコットランドやアイルランドに伝わる妖精、バンシーを題材としたB級ホラー映画『スクリーム・オブ・バンシー』の感想を書いた際に、こんなことを書いた。 bine-tsu.com B級作品群を見渡していて驚かされるのは、その多様性と新規性、つま…

【読書】2025年読んだ本10選と読書についての総括。100冊は読めたが課題も残る一年だったという話。

はじめに 遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。 2026年最初の記事は、年始らしく昨年の振り返り記事です。去年の読書全般を振り返りつつ、読んだ本の中から十冊を選び、さらっと紹介していきたいと思います。 2024年分は上半期下半期の二回…