たぶん個人的な詩情

本や映画の感想、TRPGとか。

たぶん個人的な詩情

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【読書感想】『「一万円選書」でつながる架け橋』――自分に刺さる本を一万円分選んでもらう。町の個人書店の取り組みがバズり広まるまで。

はじめに 趣味は読書だと公言していて、こんな感想ブログを長年書いてきているのに、実は人に本を勧めるのが得意ではなく、苦手意識を持っています。 その事実に何となく気付いてはいたものの、それを実感したのは今年に入ってからのことでした。きっかけは…

【映画感想】『ヒドラ』――孤島で行われる金持ちによる人狩りゲーム。しかし島には伝説の大蛇・ヒドラが潜んでおり――。色々惜しいが設定は悪くないB級パニック。

はじめに アマプラに眠る数あるB級映画。その中でも、一般的に微妙とされる2~3点代の映画は、意外と楽しめるものが多い。 これに対して、2点を切って来ると途端に雲行きが怪しくなる。馬鹿馬鹿しさという度合では測れない、映画の体を成していないよう…

【読書感想】井谷昌喜『クライシスF』――引き算を間違えて起きる事故の多発。原因を追う記者の前に、国際的な陰謀が立ちふさがる。

はじめに 今回は、もとより予定した本の感想を変更して、小説の感想を書いていく。取り上げるのは、光文社が主催する「日本ミステリー文学大賞新人賞」の第一回受賞作、『クライシスF』。 広義のミステリーを募集する賞だけあって、ジャンルとしては推理小説…

【読書感想】『奈落』――多様な作品が収められた、8名の作家による90年代ホラー・アンソロジー。

はじめに 以前書いた感想記事に、国内のホラーはあまり読まないと書きました。実際、海外の怪奇小説やホラーに比べて、国内のものはあまり読みません。 bine-tsu.com 理由はこちらの記事にも書いた通り「怖い」から。作品自体が怖いなら全然良いんですが、そ…

【映画感想】『息子のまなざし』――感情は、言葉にしなければ分からない。現実には、説明もなければ劇伴もない。これこそが、現実のような映画。

はじめに 先日、ダルデンヌ兄弟による『息子のまなざし』を観た。観たのは、北千住にある東京芸術センター内にある映画館、ブルースタジオ。北千住での用事を済ませ、ただ帰るのももったいないと思い周囲を散策していた時に、たまたま映画館の存在を知った。…

【購入品紹介】ヘドラを衝動買いしてしまった話。

写真をもとにGeminiで出力したサムネ。AIのレベルの高さを感じる。 はじめに 私のあまたある悪癖の一つに、完成度の高い造形物(フィギュアなど)が無性に欲しくなる癖、と言うものが存在します。 最近はめっきり買わなくなりましたが、アニメや映画のキャラ…

【読書感想】ジョセフィン・テイ『時の娘』――悪名高きリチャード三世の真実に、ベッド探偵と化したスコットランド・ヤードの警部が挑む。歴史ミステリの傑作。

はじめに 薔薇戦争。知っての通り、百年戦争の後にイングランドで起きた、王位継承を巡った内乱である。名前の格好良さから印象に残る単語ではあるが、恥ずかしながら、詳細はいまいち覚えていなかった。 ヨーク家とランカスター家の争いであり、最終的にヘ…

【読書感想】岡崎武志『読書の腕前』――読書好きなら読んで欲しい、本好きによる本好きのための一冊。

はじめに 本を読むことは楽しい。小難しい理由など存在せず、ただただ楽しい。この単純な事実を思い出させてくれるから、私はこの本が好きだ。 この心地良さは、ある意味で自分の普段の行い(=読書)を肯定してくれている気がするからなのかもしれない。読…