たぶん個人的な詩情

本や映画の感想、TRPGとか。

たぶん個人的な詩情

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【読書感想】『ウロボロスの古写本』――母を誘拐されたミアは原因である謎の写本の秘密に近づいていき…。中東を舞台に繰り広げられるアクション小説。

はじめに 趣味を尋ねられた時の返答は決まっている。読書と映画感想だ。無趣味の代名詞のような二つだが、実際に趣味なのだから仕方がない。それに、最近知名度が上がってきているとは言え、TRPGを知らない人に、一からゲームについて説明をするのは面倒だ。…

【映画感想】『神様の言うとおり』――不条理系デスゲームの果てに神の子となるのは誰か。福士と神木とビー玉から目が離せない怪作。

はじめに 十人十色。 この四字熟語を知ったのは中学時代。出会いは、当時通っていた塾の階段。貼られていた塾のチラシに、この言葉が載っていた。教科単位で教える個別指導塾だったこともあり、最初は塾の造語かとすら思っていて、読み方も知らなかった。「…

【読書感想】雪富千晶紀『ブルシャーク』――富士山麓にシャーク鳴く。トライアスロン開催が迫る中、巨大ザメが湖に潜むとの情報が・・・。【サメ企画⑥】

はじめに 夏と言えばサメ。サメと言えば夏。サメは冬の季語のようですが、これは恐らく食材としてのサメ由来なのでしょう。やはり、サメが人を襲うフィクションにおいて、海水浴場とサメの組み合わせに勝るものはありません。 それもこれも、すべては『ジョ…

【映画感想】『プラネット・オブ・ピッグ 豚の惑星』――人類と豚の立場が逆転した近未来。豚人間に支配された人類の命運は、一人の男に託された。

はじめに 久しぶりにゴテゴテのB級映画を観た。思えば子供の時分、B級映画はある意味で高嶺の花だった。これらの映画は、レンタルビデオショップに並んだとしても、旧作落ちする前に店の棚から消えていく*1。 新作や準新作を何作も借りられるほど、お金に…

【読書感想】『恐怖の誕生パーティ』――偽りに彩られた夫の過去を知った時、幸せな結婚生活が崩れ始める。ヒトコワ系サスペンスホラー。

はじめに 先日のある日のこと、たまたま寄ったブックオフにて、以前より気になっていた小説を発見しました。しかも100円で。 どこでその存在を知ったのかは覚えていないものの、認知して以来、アマゾンの欲しいものリストに突っ込み、頭の片隅に残っていた本…

【資格・検定】色彩検定3級合格体験記。色彩感覚ゼロの男が3級に合格するまで。――費用・時間・勉強方法とか【難易度★☆☆☆☆】

はじめに 今年の初めに掲げた10個の抱負の一つに「資格を取る」というものがありました。言ったからにはやろうと決意を固め、まずは小手調べに色彩検定3級を受験。 bine-tsu.com 先日受験結果を確認したところ、無事合格していましたので、今回は検定合格…

【読書感想】『古代オリエントの宗教』――膨張する聖書ストーリーと土着の宗教の対抗。対立軸をもとに俯瞰する古代の宗教概説。

はじめに 本読みの特技の一つに、初めて見る本棚を前にしても、数あるタイトルの中から自分好みのキーワードを見逃さない、というものがあると思っています。 もちろん、人それぞれティンと来る言葉は異なるわけですが、私が目をやってしまうキーワードは「…

【映画感想】『ビバリーヒルズ・コップ : アクセル・フォーリー』――「またアクセルかっ!」。懐かしの面々に出会える愛に溢れた同窓会。

はじめに ドルチェ&ガッバーナの香りで在りし日の思い出が呼び覚まされる「香水」がブレイクしたのが今から5年前。光陰矢の如し。これには恐ろしさすら感じるわけですが、調べてみたところ、実際嗅覚は五感の中でも記憶に残りやすい感覚のようです。 それ…