たぶん個人的な詩情

本や映画の感想、TRPGとか。

たぶん個人的な詩情

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2019-01-01から1年間の記事一覧

【スクスト】天音とリョウコちゃんの《聖導変身》シリーズ実装。

2019年も残すところ後わずかですが、スクストにて個人的に語っておきたいネタがやってきたので今回はそのことについて。 【EXR新シリーズ初登場!!】第3のEXR《星導変身》シリーズがついに登場モシュ!天音ちゃん&リョウコちゃん《二人一組》という驚きのメモ…

【映画感想】『ハウスシャーク』――最低で最高の馬鹿サメ映画。家に出没するサメ退治に奔走する男たちを描いた痛快(?)コメディ。

はじめに B級映画の代名詞、サメ。出来不出来はさておき、多くのサメ映画がパニック映画としての矜持を持って作られる中、今回感想を書いて行く『ハウス・シャーク』は、そんな申し訳程度のパニック要素を排し、最初から笑いに舵を取っている意欲作です。 …

読書:エレン・ダトロウ編『ラヴクラフトの怪物たち 上』――現代作家による粒揃いのクトゥルフアンソロジー。

クトゥルフ熱の高まりにより、ちょっと前に買っていた『ラヴクラフトの怪物たち』の上巻を読了。ここ最近*1は新潮文庫でラヴクラフトが出たり、青心社からもアンソロジー*2が出たりと、この界隈が活発なようで嬉しい限りです。新紀元社はこれまでクトゥルフ…

【読書感想】コリン・ウィルソン『ロイガーの復活』――コリン・ウィルソンなのに最後まで面白い怪奇小説。

TRPGのシナリオで「ロイガー」を使いたいと思い立ち、前々から気になっていた『ロイガーの復活』を読了。ラヴクラフト風の書きぶりながらコリン・ウィルソンの持ち味がしっかりと活かされた中編で、今まで読んで来た彼の小説の中でも一、二を争うほどに面白…

展覧会:「恐竜博2019」感想。個人的に最も興奮したのは――。

そろそろ開催期間も終わりと言うことで、先日、科博でやっている「恐竜博2019」へ行ってきました(会期は10月14日まで)。久しぶりの恐竜博、それもムカワリュウ改めカムイサウルスの初展示と言うことで、取り敢えず行くかと言う軽いノリだったわけですが、行…

【ミリシタ】THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!! SPECIAL Day2の感想。

9月22日にさいたまスーパーアリーナにて開催された「UNI-ON@IR!!!! SPECIAL」の二日目に現地参加してきました。ライブの類に参加するのは初めてで、始まるまでは緊張しっぱなしだったんですが、始まってしまうとそんなことを考える余裕もなく、気付けば全力…

映画:『悪魔の毒々パーティ』――プロムの晩にゾンビと戦う高校生、B級青春ゾンビ映画の傑作。

アメリカ映画を観ていると度々目にするプロムなるパーティ。私などはプロムがないと言うだけで日本に生まれたことに感謝したくなる*1わけですが、フィクションの題材として観るのは割と好きだったりします*2。 本作はそんなプロムにそれぞれの事情から参加で…

映画:IMAXで『ブレードランナー ファイナル・カット』――最高の映画を劇場で観られる歓び

この記念すべき年*1に『ブレードランナー』を劇場で観られる。そのことを知ったのは二か月ほど前のことで、時期が来たら行くだろうと思いつつ、思い出したのは公開終了も間近に迫ったつい先日のことでした。 映画『ブレードランナー ファイナル・カット』予…

【プロノア】「Project NOAH」を遊んでみた感想。

9月9日より配信を開始したスマートフォンゲーム「Project NOAH」。美麗なイラストと重厚な世界観に惹かれ、随分と前に事前登録していた身としては、無事配信が始まり取りあえずは一安心です。度重なるリリース延期は不安以外の何物でもなかったですからね。 …

映画:『そして誰もいなくなった』(1945) ――それはまるで上品な喜劇のような。傑作ミステリの戯曲版を映画化。

アマプラにて『そして誰もいなくなった』を視聴。言わずと知れたアガサ・クリスティの同名作品を原作とした本作、原作は読んだことがあったものの、犯人と結末しか覚えていなかったこともあり、新鮮な気持ちで見ることが出来ました。 緊張感を保ちつつ、それ…

読書:タニア・ハフ『ブラッド・プライス―血の召喚―』――都会の闇と女探偵とファンタジー

タニア・ハフ『ブラッド・プライス』を読了。手軽に読める本をと思い手に取った本作ですが、その予想に違わず読みやすく、気付けば一気に読んでしまいました。 ブラッド・プライス―血の召喚 (ハヤカワ文庫FT) 作者: タニアハフ,Tanya Huff,和爾桃子 出版社/…

【映画感想】『パニック・マーケット』――サメ×スーパーマーケット=サメ映画らしからぬ面白さ!

“スーパーマーケットで繰り広げられるサメとの死闘”。この言葉を聞いて興味を引かれた者は幸いである。『パニック・マーケット』はその人たちのものである。 若手イケメン俳優ゼイヴィア・サミュエル主演!大洪水に飲み込まれた一軒のスーパーマーケットに閉…

【ミリシタ】ミリシタ二周年イベント/UNI-ON@IR!!!!&2nd Anniversary in AKIHABARA

遅ればせながらミリシタ2周年、並びにアイマス14周年おめでとうございます。そして周年イベントを走った方々はお疲れ様でした。 既に「dans l'obscurité」のイベントも終わってしまったわけですが、今回はミリシタの周年イベント「UNI-ON@IR!!!!」と、秋葉で…

【映画感想】『アナコンダ』――アマゾンの奥地で大蛇退治。丸呑みへの生理的嫌悪を見事に描いた佳作。

はじめに 10年以上前にテレビのロードショーで見逃して以来、長年見たいと思っていた『アナコンダ』。たまたま午後ローでやるのを知ったものの、CMが入るのも嫌だったので、いい機会だと思いレンタルして見てみることに。 午後のロードショー自体は好きでよ…

【読書感想】エリック・ジッリ『洞窟探検入門』――洞窟の種類からアタック方法、果ては生存戦略までお手の物な入門書(?)。洞窟に挑む際は是非。

〇〇入門的な本はそれこそ星の数ほどありますが、それらを大別するならば、入門書は教養系とハウツー系の二つの系統に分けることができると思います。ざっとAmazonの書籍ジャンルで「入門」と調べてみた限りでは、教養系では哲学を中心とした思想系が強く、…

【映画感想】『ウルトラヴァイオレット』――“格好良さ”大なり“リアリティ”。超人類と政府の対立を描いた近未来アクション。

はじめに Prime Videoにて『ウルトラヴァイオレット』を鑑賞。 監督・脚本はあの『リベリオン』を手掛けたカート・ウィマー。痒いところに手が届かない部分、物申したい部分はありつつも、『リベリオン』は制作陣のやりたいこと、見せたいものがはっきりとし…

備忘録:『PSYCHO-PASS サイコパス SS Case.3 恩讐の彼方に__』が最高だったという話。

というわけで『Case.3』、観てきました。 『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__』予告編 いやー、これが本当に面白かった。これまでの二作品とも個人的に満足の出来でしたが、『Case.3』はそれを上回る完成度で大大大満…

備忘録:『PSYCHO-PASS サイコパス SS Case.2 First Guardian』を観てきました。

またもや出遅れましたが、『Case.2 First Guardian』を見に行ったので感想とも呼べない覚え書きでも。ネタバレは極力避けますが、気になる方はご注意ください。……公開初日に見に行ったのに今頃記事にするこの体たらく。 ちなみに、本作はミリタリ色の強い内…

映画:『トライアングル』

無料だからかなんなのか、アマプラの会員特典は見るのが後回しになりがちで、視聴期限ギリギリになってからようやく見始めることもしばしば。 そのうえ「見放題が終了する映画」と言われた途端に見たくなってしまうがために、期限が先の作品を後回しにし、そ…

【読書感想】ハガード『ソロモン王の洞窟』――ソロモン王の財宝を求め、暗黒大陸アフリカへ。秘境冒険小説の金字塔。

秘境冒険小説が好きです。外連味たっぷりの言い回しや設定、言動にストーリー、そして未知の世界へと分け入っていくワクワク感……。アフリカは未だ暗黒大陸で、地球は空洞、衛星写真なんてものはなく、世界は未だ未知のヴェールに包まれています。 そんなジャ…

読書:ニコラス・コンデ『サンテリア』――現代に甦った正統派怪奇小説。

ニコラス・コンデ『サンテリア』を読了。ずいぶんと前から本棚の肥やしになっていたんですが、これがよかった。とてもよかった。久しぶりに骨太の怪奇・恐怖小説を読めて新年早々幸先がいいなと思っています。 サンテリア (創元推理文庫) 作者: ニコラスコン…