たぶん個人的な詩情

本や映画の感想、TRPGとか。

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映画

【映画感想】『魔の谷』――雪山にて強盗犯を襲う恐怖を描いたモンテ・カルマン監督デビュー作。クライムサスペンス、蜘蛛の化け物ホラー風味。

かのロジャー・コーマンの弟であるジーン・コーマンが制作、兄・ロジャーが制作総指揮を務めた映画『魔の谷』を観る。寡聞にして知らなかったのだが、監督のモンテ・ヘルマンは知る人ぞ知る監督らしく、『断絶』などの作品を撮ったことで知られる他、タラン…

【映画感想】『ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男』――タイトルに偽りなし(だが)ナチもビッグフットもおまけでヒューマンドラマが魅力の怪作。

アマプラにて『ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男』を観た。なんとも奇妙な映画を観てしまった、と言うのが見終わった後に抱いた率直な感想だ。 www.youtube.com 世に蔓延るB級(あるいはZ級)映画――例えば首が何本もあるサメの映画――ならばこ…

【映画】『禁断の惑星』――すべてのSF映画は本作に通ず(?)な古典的傑作SF。

先日、BSプレミアムで放送されていた『禁じられた惑星』を見ました。「お噂はかねがね…」と言った感じで、存在は知っていたものの見たことがなかった本作、特段事前知識も入れずに軽い気持ちで見始めたわけですが、これがまた面白かった。 いや、面白かっ…

【映画】ブレイン・ゲーム――命の問題を扱ったヒューマンドラマ。役者の名演と映像演出が光る。

世の多くの人の例に漏れず、アンソニー・ホプキンスと聞くとハンニバル・レクター*1を連想してしまう私。何だか申し訳なさも感じますが、どうしてもファーストインプレッションの印象はぬぐえず、未だにこのありさまだったりします。 映画『ブレイン・ゲーム…

映画:『ミッション:8ミニッツ』――8分間を繰り返せ。ヒューマンドラマが光る傑作SF。

昨日テレビ東京を点けていたら、我らが午後ローで本作が流れ始めたので視聴。劇場公開時に宣伝を見ていて、面白そうだなあと思っていた作品だけにちょっと得した気分です。何でもこれが地上波初放送なんだとか。 \ミッションに隠された本当の真実とは…⚠/ …

映画:『コンスタンティン』――天使と悪魔とキアヌ・リーブス。厨二病患者は見逃すべからずアクション映画。

今週のお題は「最近見た映画」とのことなので、今回は昨日アマプラで見たキアヌ・リーヴス主演の厨二病御用達アクション映画、『コンスタンティン』の感想をば書いていきたいと思います。 本作が公開されたのは2005年。子供ながら(だからこそ?)に格好いい…

映画:『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』――少女から大人へ。人として人を殺すと言うこと。

創作にばかり触れていると、つい人の命の重さを忘れそうになる時がある。主人公の放った銃弾に倒れる敵。天変地異に巻き込まれ、数字で処理されてしまう被災者。ファーストネームだけが設定され、早々に退場する仲間A……。 映画においては端役に過ぎない役割…

映画:『スクリーム・オブ・バンシー~殺戮の妖精~』――現代に蘇る泣き女の恐怖。

B級映画に対して減点方式の評価を下すのはナンセンスだ。もしそんな基準を設けてしまえば、大半の映画は見終わるまでに持ち点が残っていないだろうし、かろうじて残っていたとしても、その数字から当の作品の魅力は伝わってこないだろう。 やはりこの手の映…

映画:『エアフォース・ワン』――大統領vsテロリスト、機上の戦い。

大統領専用機エアフォースワン*1がテロリストによってジャックされた。犯人の要求はただ一つ。米露が共同で拘束した独裁者の解放。妻子を人質に取られ、ただ一人テロリストに立ち向かうこととなったハリソン・フォード演じる大統領は、果たして家族を救い出…

映画:『遊星からの物体X』――見えない恐怖、内なる恐怖。

5月21日、政府は京都、大阪、兵庫の関西3府県における緊急事態宣言を解除した。感染状況などを踏まえてとは言え、首都圏4都県と北海道についても全面解除する方針を見せ始めている。ようやく出口が見え始めたようにも思えるが、相も変わらず、予断を許さな…

映画:『地獄の黙示録 ファイナル・カット』――ここが終着点。

不要不急の外出は避けるように。そんなお達しが厚生労働省からあったわけですが、流石にこれを見逃したら悔いが残ると思い、先日映画館へ行ってまいりました。 場所はTOHOシネマズ新宿。平日の昼間とあって人は少なめかと思いきや、思いのほか人が多く、中で…

映画:『ハウスシャーク』――最低で最高の馬鹿サメ映画。家に出没するサメ退治に奔走する男たちを描いた痛快(?)コメディ。

B級映画の代名詞、サメ。出来不出来はさておき、多くのサメ映画がパニック映画としての矜持を持って作られる中、今回感想を書いて行く『ハウス・シャーク』は、そんな申し訳程度のパニック要素を排し、最初から笑いに舵を取っている意欲作です。 人に勧めら…

映画:『悪魔の毒々パーティ』――プロムの晩にゾンビと戦う高校生、B級青春ゾンビ映画の傑作。

アメリカ映画を観ていると度々目にするプロムなるパーティ。私などはプロムがないと言うだけで日本に生まれたことに感謝したくなる*1わけですが、フィクションの題材として観るのは割と好きだったりします*2。 本作はそんなプロムにそれぞれの事情から参加で…

映画:IMAXで『ブレードランナー ファイナル・カット』――最高の映画を劇場で観られる歓び

この記念すべき年*1に『ブレードランナー』を劇場で観られる。そのことを知ったのは二か月ほど前のことで、時期が来たら行くだろうと思いつつ、思い出したのは公開終了も間近に迫ったつい先日のことでした。 映画『ブレードランナー ファイナル・カット』予…

映画:『そして誰もいなくなった』(1945) ――それはまるで上品な喜劇のような

アマプラにて『そして誰もいなくなった』を視聴。言わずと知れたアガサ・クリスティの同名作品を原作とした本作、原作は読んだことがあったものの、犯人と結末しか覚えていなかったこともあり、新鮮な気持ちで見ることが出来ました。 緊張感を保ちつつ、それ…

映画:『パニック・マーケット』――サメ×スーパーマーケット=サメ映画らしからぬ面白さ

“スーパーマーケットで繰り広げられるサメとの死闘”。この言葉を聞いて興味を引かれた者は幸いである。『パニック・マーケット』はその人たちのものである。 若手イケメン俳優ゼイヴィア・サミュエル主演!大洪水に飲み込まれた一軒のスーパーマーケットに閉…

映画:『アナコンダ』――アマゾンの奥地で大蛇退治。丸呑みという殺され方への生理的嫌悪を見事に描いた佳作。

10年以上前にテレビのロードショーで見逃して以来、長年見たいと思っていた『アナコンダ』。たまたま午後ローでやるのを知ったものの、CMが入るのも嫌だったので、いい機会だと思いレンタルして見てみることに。 午後のロードショー自体は好きでよく見ますが…

映画:『ウルトラヴァイオレット』――“格好良さ”大なり“リアリティ”

Prime Videoにて『ウルトラヴァイオレット』を鑑賞。 監督・脚本はあの『リベリオン』を手掛けたカート・ウィマー。痒いところに手が届かない部分、物申したい部分はありつつも、『リベリオン』は制作陣のやりたいこと、見せたいものがはっきりとしたいい映…

備忘録:『PSYCHO-PASS サイコパス SS Case.3 恩讐の彼方に__』が最高だったという話。

というわけで『Case.3』、観てきました。 『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__』予告編 いやー、これが本当に面白かった。これまでの二作品とも個人的に満足の出来でしたが、『Case.3』はそれを上回る完成度で大大大満…

備忘録:『PSYCHO-PASS サイコパス SS Case.2 First Guardian』を観てきました。

またもや出遅れましたが、『Case.2 First Guardian』を見に行ったので感想とも呼べない覚え書きでも。ネタバレは極力避けますが、気になる方はご注意ください。……公開初日に見に行ったのに今頃記事にするこの体たらく。 ちなみに、本作はミリタリ色の強い内…

映画:『トライアングル』

無料だからかなんなのか、アマプラの会員特典は見るのが後回しになりがちで、視聴期限ギリギリになってからようやく見始めることもしばしば。 そのうえ「見放題が終了する映画」と言われた途端に見たくなってしまうがために、期限が先の作品を後回しにし、そ…

映画:『パラサイト・クリーチャーズ』――雪山、化け物、グロテスク。

先日、ものは試しにとAmazonプライムに入会してみました。色々と便利な機能はありますが、一番の目的は何と言っても定額料金で対象の作品が見放題になるPrime Video。現状時間が取れずまだまだ堪能できているとは言えないものの、これを機に映画なんかを積極…