たぶん個人的な詩情

本や映画の感想、TRPGとか。

たぶん個人的な詩情

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2024-01-01から1年間の記事一覧

【読書感想】『古代オリエントの宗教』――膨張する聖書ストーリーと土着の宗教の対抗。対立軸をもとに俯瞰する古代の宗教概説。

はじめに 本読みの特技の一つに、初めて見る本棚を前にしても、数あるタイトルの中から自分好みのキーワードを見逃さない、というものがあると思っています。 もちろん、人それぞれティンと来る言葉は異なるわけですが、私が目をやってしまうキーワードは「…

【映画感想】『ビバリーヒルズ・コップ : アクセル・フォーリー』――「またアクセルかっ!」。懐かしの面々に出会える愛に溢れた同窓会。

はじめに ドルチェ&ガッバーナの香りで在りし日の思い出が呼び覚まされる「香水」がブレイクしたのが今から5年前。光陰矢の如し。これには恐ろしさすら感じるわけですが、調べてみたところ、実際嗅覚は五感の中でも記憶に残りやすい感覚のようです。 それ…

【ブログ関連】アクセス数20ちょいの感想ブログが、アドセンスに合格するまでに意識したこと

この記事の概略 ・実はアドセンスに合格してました(2年前)・アドセンス申請前に行っていたこと・インデックス登録の重要性と対策法 はじめに 2年前のある日、起きぬけに寝ぼけ眼でスマホを操作していると、Gmailにこんな見出しのメールが届いていることに…

【読書】2024年上半期10選。SF、怪奇、推理、哲学。意外とバランスの良いラインナップ【振り返り】

はじめに 気付けば7月が始まり、今年も残すところあと半年。早いと感じる一方で、充実していたかはさておき、妥当だなと感じている自分もいます。 さて、今回はタイトル通り、上半期に読んだ本から十冊を選び、それぞれの本について軽くコメントをしていき…

【読書感想】『フランケンシュタインの子供』――メアリー・シェリーの生み出した「神話」をテーマとしたアンソロジー。死体復活、自動人形、マッドサイエンティストなどなど。

はじめに 少し前になりますが、ブックオフでこちらの二冊の本を買いました。 ふと立ち寄ったブックオフにて『ラヴクラフト恐怖の宇宙史』と『フランケンシュタインの子供』を収穫。普段は100円棚縛りを己に課しているのだが、これは流石に買ってしまった。……

【映画感想】『セーヌ川の水面の下に』――パリに現れた巨大ザメと迫るトライアスロンの開催。驚くほどに硬派な社会派サメ映画【サメ企画⑤】

はじめに 実はこのブログ、昨年の4月から「サメ企画」という感想投稿企画を独自に行っております。内容は簡単。月に一本、サメに関連した作品の感想を書こうというもので、期間は12か月。つまり一年で終わる企画なわけですが、ここで「行っておりました」と…

【映画感想】『トラペジウム』――自分本位な青春の果てに。元・乃木坂46が描く異色のアイドルアニメ。

はじめに 先日、絶賛公開中のアニメ映画『トラペジウム』を見てきました。ちょっと上野・御徒町周辺で時間を潰す必要がありまして、良い機会なので映画でも観ようと思い立ち、上映予定を勢いで調べてみたところ、ちょうどこちらの映画がヒット。 もともと、…

【読書感想】リチャード・レイモン『殺戮の〈野獣館〉』――〈野獣館〉へと挑む男を待ち受ける野獣とは。人前で好きだとは言い辛い悪趣味で最高のホラー。

はじめに 扶桑社ミステリーのホラー、『殺戮の〈野獣館〉』(以下『野獣館』)を読んだ。これは勝手な印象だが、扶桑社のホラーは他の出版社のホラーと比べ、アクの強さに定評があると思っている。ケッチャムしかり『ブッカケゾンビ』(未読)しかり。 悪趣味…

【雑記】私の思う名作映画3選。

はじめに 今週のお題は「名作」。こちらのお題について、はてなブログ公式の記事から引用してみると、 連休で時間がたくさんある方も多いはず。そんなときにチェックしておきたい、映画や本、音楽などの「名作」を思い出しておきませんか? 名作を知っておく…

【映画感想】『大蜥蜴の怪』――進撃のドクトカゲ。お粗末な撮影技術と意外と見れるドラマパートが魅力(?)な謎映画。

はじめに 小学校低学年の頃、学校の図書室でよく読んでいた漫画のシリーズがありました。その名も「学研まんがひみつシリーズ」。小学生向け学習漫画のシリーズで、恐竜や自動車といったメジャーどころだけでなく、『チューインガムのひみつ』なんていう珍し…

【読書感想】西村京太郎『幻奇島』――独自の信仰が残る孤島、御神島。左遷された医師がそこで目にするものとは――。滅亡が約束された島を巡るサスペンス。

はじめに 名前は知っていても読んだことはない。今後いつ読むのかも分からない。もしかすると死ぬまで読まずに済ませてしまうのかも知れない、そんな作家。本読みであれば誰しもそんな作家はいると思う。私にとって、西村京太郎はそんな作家の一人だった。 …

【映画感想】『人類SOS!』――盲目となった人類に襲い掛かる食肉植物の恐怖。『トリフィドの日』の映画化であるSF映画の古典。

はじめに クトゥルフ神話TRPGのサプリメントに、『マレウス・モンストロルム』というデータブックが存在する。この本は古今東西のクトゥルフ神話作品のクリーチャーデータが掲載されたサプリメントで、少々値は張るものの、基本ルールブックの神話生物を使い…

【TRPG感想】『SW2.5ショートストーリーズ 冒険者ギルドへようこそ!』――舞台はウルシラ、冒険者ギルドをフィーチャーした短編集。

はじめに 実は先日、人生で初めてファンタジー系システムのゲームマスターをしました。これまで回したそれらしいものと言えば、以前ブログで紹介した『サンサーラ・バラッド』ぐらい。こちらは異世界転生をメインに据えた少し変則的なシステムでしたし、なに…

【読書感想】バーナード・ベケット『創世の島』――ポストアポカリプスの世で少女は挑む。口頭試問と、この世界の真実に。

はじめに 語りえぬものについては、沈黙せねばならない。今回取り上げる『創世の島』も、ネタバレをしないようにし過ぎれば、語りえぬものと言っても過言ではないかも知れない。 それと言うのも、本書について語ろうとすれば、ほんの少しの匂わせや書きぶり…

【映画感想】『コルト45/孤高の天才スナイパー』――孤独な青年に付け入る魔の手。嵌められた先に待つものと彼の選択とは。

はじめに どこかの感想でも書いたのだけど、このところ通勤時にタブレットで映画を見たりしている。そういう時に見るのは決まって流し見ても良さそうな映画。というのも、大作映画をこのような形で消費してしまうのはもったいないと思ってのことだが、その結…

【今週のお題】急に休みになったとしても、きっとダラダラ過ごして日は暮れる。

今週のお題は「急に休みになったら」。学生の頃ならいざ知らず、社会人の今、もし明日会社が急に休みになったとしても、あまり明るい休日は想像できない。 例えば、明日会社が休みになるとする。きっと連絡が来るのは前日ではなく当日の朝だろう。出社前に連…

【読書感想】梅棹忠夫『知的生産の技術』――ご存知京大式カード紹介の書。実践的な技術から見えてくる普遍的な方法論は未だ現役。

はじめに 新年一発目の感想記事は、これからの一年を方向付けるものにしたいとの思いから、昨年読んでいた梅棹忠夫氏の『知的生産の技術』にしたいと思います。 こちらの本はこの手の新書の古典中の古典、岩波新書に『知的生産の技術』あり、と言っても過言…

【雑記】たった10個の新年の抱負。公の場で宣言してモチベーションを上げることを“パブリックコミットメント”と言うらしい。

はじめに 新年あけましておめでとうございます。新年早々明るくないニュースが耳に飛び込んできており、この言葉を書くべきかは悩んでしまった部分もありましたが、直接被害も受けていない人間が自粛ムードを作り過ぎるのもアレかと思い、普段通りにブログを…