たぶん個人的な詩情

本や映画の感想、TRPGとか。

たぶん個人的な詩情

MENU

【ブログ関連】アクセス数20ちょいの感想ブログが、アドセンスに合格するまでに意識したこと

この記事の概略
実はアドセンスに合格してました(2年前)
アドセンス申請前に行っていたこと
インデックス登録の重要性と対策法

はじめに

2年前のある日、起きぬけに寝ぼけ眼でスマホを操作していると、Gmailにこんな見出しのメールが届いていることに気付きました。

!?

一瞬で目が覚めメールを確認してみると、本文にはこのような記述が。

そう、このブログ。実は Google AdSense の審査に合格しているのです。審査が通ってから2年と時間が経っているものの、改めて一介の弱小感想ブログが審査に通ったノウハウを残しておくのは有益かと思い、このたび記事を書いてみることにしました。書きかけの記事を整えて公開することにしました。

内容は、自分がアドセンス合格するまでに行った工夫と、申請を通す上で気を付けた点についてです。

ただし「これだ!」という必勝法を見つけられたわけではなく、試行錯誤した結果、たまたま審査に通っただけに過ぎません。なので、ここに書かれていることぐらいは当然知っていて、実践しながら未だに申請が通っていない方も多数おられると思います。

そうした方の時間を無駄にしないためにも、扱う内容について先に大まかに触れておきます。

  • 審査通過当時のブログスペック
  • サーチコンソールを用いたインデックス登録
  • 記事のリライトと削除。ブログのデザインの変更
  • おまけ:結局感想ブログのAdsenseで儲かるの?

私自身、4度目の正直で審査に通りました。結局はチャレンジあるのみ。通るには運も大きいと思います。このブログ程度でも通っている、ということを示しておくことも大事だと思い、今回は記事を公開することにしました。

はてなブログを前提に書いてはいますが、それ以外のブログでも参考になる部分はあるはず。もし一つでも参考になる部分があれば嬉しいです。コメントなどいただければ、答えられる範囲で質問にも答えますので気軽にお声がけください。

当ブログの基本情報

まず始めに、参考までに審査通過時の当ブログのスペックを載せておきます。以下に挙げる具体的な数値は、申請時のサーチコンソールを基とした数値となります。

ジャンル:感想ブログ(本・映画)

アクセス数/日:10~20

アクセス数/月:300前後

平均掲載順位:17.2

平均CTR*1:3.8

有効ページ:131

申請回数:4回

記事数:85件

申請日:2022年4月29日

返信日:2022年4月30日

当ブログは俗に言う感想ブログであり、月に1、2本のペースで本や映画の感想記事を書いています。感想についても、お役立ち系のあらすじなどをまとめるタイプではなく、だらだら個人の感想を書いているに過ぎません。

また、一日のアクセス数は10から20前後と、これといって抜きん出たものがあるわけではありません。

改めて現実を直視してみると悲しくなりますが、逆に言えばこのレベルのブログでもアドセンスの審査に通ることが出来るわけです

とは言え、申請してすぐに審査に合格できたわけではありません。「有用性の低いコンテンツ」を理由に、通過までにアドセンスの審査を三回弾かれてきました。

しかも初めて申請したのは2020年。申請した回数は少なくとも、時間がかかっているのは確かです。一時は諦めもしましたが、最終的にはこうして審査に合格できました。

アドセンスについては、諦めずにやっり続けるのが何よりも大事です。このことは、アドセンスを申請する上で肝に銘じておいて欲しいと思います。

そもそも感想ブログとアドセンス審査の相性は?

有識者の記事を読むと、感想ブログはアドセンスの審査に通り辛いとの記述を目にします。逆に独自性が出せるので受かりやすい、との意見もありますが、恐らく通り辛いというのが本当のところでしょう。

と言うのも、グーグルがアドセンスを許可するサイトに求める「独自性」と「有益性」の条件を、感想ブログでは満たすのは難しいからです。

もちろん、作品のあらすじやネタバレがメインコンテンツの場合はその限りではありませんが、一般的な感想ブログの場合「有用性」などないに等しいでしょう。

また、同種の感想が世に多数ある中、その中から一つのブログの「独自性」を打ち出すことの難しさは、言うまでもありません。

ただし、感想を書くだけでも審査に合格しているブログがあるのもま事実。前置きはこれくらいにして、具体的な内容に入って行こうと思います。

申請前に行ったこと

はてなブログProの登録と独自ドメイン

アドセンスを加入する上で重要とされる独自ドメインを設定するため、無料版からはてなブログProに移行しました。無料版でも審査に通った、という方の記事も見かけますが、独自ドメインの方がアドセンスの審査を通る可能性が高いのは確かなようです。

また無料版に付き物の広告が消せるというのは、単純に趣味の範疇で運営するブログであっても大きなメリットだと思います。ちなみに独自ドメインはこの手のサービスとしてはお馴染みの「お名前.com」で購入しました。

他のサービスを使用したことはないため比較はできないのですが、現状特に不満はないため、選択肢の一つとして考えても良いかと思われます。価格もお手頃ですし。

アナリティクスとサーチコンソールの導入

Google のサービスであるアナリティクスとサーチコンソールを導入しました。この二つのサービスの導入方法は、各自調べて欲しいです。

で、アドセンス審査で重要になってくるのは後者のサーチコンソールとなります

サーチコンソールで何ができるかと言えば、ブログの各ページがグーグルにおいて「どのように認識されているか」を確認することが出来るのです。

グーグルのインデックスに登録されていないサイトページは、いくらそのページのタイトルを正確に検索窓に打ち込んだとしてもグーグルの検索結果には出てきません

これは自分もアドセンスを意識するまで知らなかったのですが、試しにアクセス数の少ない自分のページのタイトルをグーグルで調べてみてください。検索に引っかからない記事がきっとあるはずです。

検索に引っかかるページを増やす方法については、後ほど説明します。

プライバシーポリシーとお問い合わせフォームの設置

アドセンスの合格方法を解説するサイトに「プライバシーポリシー」と「お問い合わせフォーム」の設置について触れていないサイトはありません。

プライバシーポリシーには、アナリティクスやサーチコンソールを使用する上で明示する必要のある Cookie の使用や、アクセス解析によって入手した個人情報の利用について書いておく必要があります。

こうした利用規約に沿った記載の他、運営者への問い合わせ先を用意しておくこともアドセンスを通るうえでは重要です。それと言うのも、問い合わせ先があることでブログの有用性や信頼性を高めることが出来るからです。

このブログにも、他の方の記事を参考にして書いたプライバシーポリシー及び、問い合わせのページがあります。

bine-tsu.com

bine-tsu.com

ちなみに、これらのページは「はてなブログ Pro 」の機能である「固定ページ」で作るのがお勧めです。作り方や書く内容については詳しいサイトがたくさんあるのでそちらを見て頂くのが良いと思われますが、上記の頁も一つの参考にはなると思います。

申請時の注意点

自分がアドセンスを申請するうえで注意したことは、感想記事の内容以上に、記事がインデックス登録されているか否かと、ブログ自体のデザインでした。

内容に注意を払わなかった理由は、趣味で感想を書いている以上、SEOを意識した文章を書くのは本末転倒であり、書きたい記事が書けないのなら自分にとってブログを書く意味などないと考えたからです。

そのため、これから書く内容にはブログのライティング技術は含まれていません。リライトする上で意識した点は書いていますが、その点はご了承ください。

インデックス登録はされているか

先にも書いた通り、サーチコンソールでは各ページがグーグルのインデックスに登録されているかを確認することが出来ます。インデックスに登録されていれば、グーグルの検索に引っかかるというわけです。

サーチコンソールの「URL検索」より、ブログのURLを貼り付けると、下記のいずれかの形で表示されます。

インデックス登録されない理由はいくつかあるようですが、内部リンクを増やしたりグーグルにとって価値の高いページにすることが、インデックス登録されるための近道のようです。

詳しくは「インデックス未登録 理由」などで調べて頂けると、より詳しく書いてくれているサイトがありますので、詳しくはそちらに譲ります。

何はともあれ、自分のブログの記事がどれだけインデックス登録されているかを把握することが何よりも重要です。何せ、いくら頑張ってたくさん記事を書いたとしても、インデックス登録されていなければページは存在しないも同然だからです。

存在しないブログは、広告を掲載するに値するサイトとは言えません。アドセンスの審査に合格するためには、インデックス未登録の記事を減らし、検索されるブログにしていくことが大切です。

自分も実際にサーチコンソールを導入するまでは、自信作の記事がインデックス未登録であることを知りませんでした。

以下一筋縄ではいかないインデックス登録について、自分がインデックス登録されるうえで注意した点や対策について書いて行こうと思います。

インデックス登録のための記事のリライト

サーチコンソールでは、記事がインデックス登録されているか調べるだけでなく、インデックスに登録されるように、申請を行うことができます

ただし、インデックスに登録されたいと思っても、記事に手を加えずただリクエストするだけでは基本的に申請は通りません。そしていざ加筆するにしても、具体的な記事の正解は神のみぞ知るという有様。

どのような記事が正解なのか分からない以上、下手に手を加えてもリクエストは通らず結局は時間の無駄、なんてことが多々あります。これではやる気だけが削がれてアドセンス申請どころではありません。

そこで、ここでは自分がやってみて効果を感じられた対策、また世間的に効果があるとされている対策について書いて行こうと思います。

見出しの追加

自分が行って効果の高かった手段の一つとして、見出しの追加が挙げられます。「はじめに」や「あらすじ」と言った見出しをブログの記事に追加することで、あくまで体感ですが、以前よりインデックスされる確率が高くなりました

リライト時だけでなく、新しく記事を書く際にもそうした見出しを追加することでブログの統一感、引いては視認性を高めることができます。こうした「読みやすさ」や「視認性」はアドセンスの審査にも大きく影響するようです。

個人的にだらだらと書かれた冗長な文章は読むのも書くのも嫌いではないのですが、背に腹は代えられないので、アドセンスを意識するなら気を付けて損はないです。

センシティブなタイトルの修正

リクエストが通りインデックスされた記事であっても、しばらくすると再び未登録になってしまう記事がいくつかありました。

いくつかリライトしてみて分かったことですが、その原因の一つと推測されるのがセンシティブなタイトルの使用です。自分のブログの場合、推理小説やサスペンス系の映画のタイトルに、「殺し」や「殺人」と言ったワードを多用していました。

bine-tsu.com

bine-tsu.com

例えば『アナコンダ』の記事は「丸呑みと言う殺され方」を「丸呑み」へ、後者の記事は「猟奇殺人」を「猟奇的な事件」に直しただけで、すぐにインデックス登録されたという経緯があります。

特にサーチコンソール上で注意はされていなかったものの、こうしたセンシティブでネガティブなワードはグーグルから避けられている可能性があります。

この手のワードの使用について SEO 対策の記事で注意されているのを見たことはありませんが、実際に登録され辛かった以上、対策できるのなら対策するに越したことはありません。

ただし、そう言ったワードを入れていてもインデックス登録が外れたことのない記事もあるので、あくまで一つの目安として考えて頂けると幸いです。

bine-tsu.com

こちら記事などがその例ですが、もしかすると「」や『』でくくった文章は、しっかりとタイトルとして認識されているのかも知れません。

記事を下書きに戻す

残念ながら、何度リライトしてもインデックス登録されない記事がたまにあります。登録されない理由は不明ですが、インデックス登録された記事の割合を増やすためにも記事を下書きに戻し非公開にしておくことは時に重要です。

ブログの記事数に対して、インデックス登録されている記事の割合が大半を占めるブログは、果たして有用性のあるサイトと言えるでしょうか。

はてなブログに限ってですが、こちらのサービスでは、簡単に記事を下書きに戻しておき、再度改めて公開することができます。こちらの機能を使うことで、インデックス登録されている記事の割合を増やせるわけです。

インデックスに登録されない記事があるなら、よほど思い入れのある記事でもない限りは思い切って下書きに戻してみても良いかも知れません。

ただしインデックスされていない記事をすべて下書きに戻す必要はありません。私もアドセンスに通った時点で、インデックス未登録の記事がいくつかありました。

とは言え、アドセンス申請時で登録されていなかったのは全85記事中の10記事ほどだったので、出来る限り登録されている状態で申請することが大事でしょう。非公開にした記事でも、申請通過後に再公開することもできます。

なお、過去に申請が通り辛かった記事も、アドセンスに通ってから再度申請すれば通った、なんて事実もあります。まずはアドセンス通過を目指して、記事を下書きに戻す作業をしてみることをお勧めします。

リライトか下書きか

改めてリライトしてインデックス登録を目指すのか、思い切って下書きに戻すかは判断が難しいところです。個人的な判断基準は、関連記事に表示されているか否かです。

このブログでは、はてなブログの機能の一つである関連記事を使用しています。記事の下に似たようなジャンルの記事が一覧される、あれです。

未登録でも、関連記事に表示されているものは試しにリライトしていました。ブログ内で繋がりがあるのであれば、そこから件の記事に飛んでくれる可能性があり、残しておく価値は十分にあると思っています。

ブログを見やすいものに

このブログが見やすい / 読みやすいかはさておいて、ブログのデザインに注意を向けることアドセンスの審査を通る上で重要だとされています。

私自身2回目の申請までは気に入ったテンプレートをそのまま使っていました。テンプレート自体はすっきりしていて見やすかったものの、ヘッダーに画像はなく、サイドバーに手を加える余地もありました。

どういったデザインにするのかは各人の好みですし、HTMLの記述については手に余るので具体的な話は出来ず恐縮ですが、一度自身のブログのデザインを見直してみても良いかも知れません。

またその際は、スマホからの視認性も意識することが重要です。

ちなみに当ブログのヘッダーは「 Canva 」というサイトを使用して作りました。好みのテンプレートや画像、フォントを用いて好き勝手に画像を作ることが出来る、無料なのもありがたい優良サイトです。

bine-tsu.com

こちらの過去記事のサムネイルも Canva で作りました。ただ触っていても楽しめるサイトなので、興味があれば触ってみてはいかがでしょうか。ブログ関連のみならず、使える場面はいくらでもありそうです。

カテゴリーを少なくする

合格する際の申請前に、サイドバーにあったいくつかのカテゴリを減らし「雑記」一つにまとめました。どうやらグーグルはカテゴリに含まれている記事の数から、そのブログが十分なコンテンツを有しているかを判断しているようです。

実際このカテゴリ削減の効果は少なからずあるようなので、下手に細分化するくらいなら大きなカテゴリで括ってしまった方が良いと思います。見栄えも良いですし。

とは言え、私も記事が2つ3つしかなかった「ドラマ」と「TRPG」のカテゴリを放置したまま審査が通ったため、どこまで意識するべきかは難しいところです。

更新頻度を高める

これはよく言われていることですが、申請前は意識的に更新頻度を高めておくことが重要です。これについては、ブログ更新の有無がブログ生存の判断基準だからだと考えられます。

ここ数年グーグルがアドセンスの許可を渋り始めたことは有名な話。実際、日に日にインターネットにサイトが増えアドセンスの申請がなされる中、更新の途絶えたブログを審査に通す程の余裕はグーグルにもないでしょう。

毎日投稿は難しくとも、いつもより更新頻度を高めてみても良いかも知れません。自分の場合は週1ペースで更新し、申請の2日前にも更新していました。

実は効果がないと思われる対策

アフィリエイト広告について

当ブログではアドセンス導入以前から AmazonA8.netアフィリエイトを導入していました。アドセンス関連の記事を読んでいると「アフィリエイトは切っておいた方が良い」とする旨の内容を見かけますが、それは大きな問題ではないようです。

アフィリエイトリンクを貼った状態でも申請が通った、とする記事は多々見かけましたし、私自身これらのリンクを貼った状態で審査に合格しました

以前はアフィリエイト軽視の傾向があったのかも知れませんし、今後その傾向が復活する可能性はあります。ただし現状は気にせず申請して良いと思いますし、もしそれで審査に通らないのであれば、まず他に見直すべき点があるはずです。

記事内の動画と Twitter のリンクについて

記事の中に YouTubeTwitter のリンクを貼っているとアドセンスの申請をするうえで良くない、とする意見を少数ですが見かけることがあります。

ただこれについての真偽は不明で、私自身、映画の感想等には公式の動画を貼っていますし、記事によっては公式 Twitter のつぶやきを載せていることもあります。これについては、リンクの動画がメインにならないのであれば問題ないと思われます。

おわりに。あるいは、結局儲かるの?

いかがでしたでしょうか。

ここまで手を加え、努力して審査の通ったアドセンスですが、審査に通ることは目的ではなく通過点でしかありません。

では、肝心の報酬は発生するのかと言うと、結論を言えば儲かりません。結局ブログへのアクセス数がものを言う世界。感想を書く作品が時流に乗っていないと、大きなアクセスは見込めません。

ただ、アドセンスに通ったことでブログのモチベが続いていることもまた事実。目に見える形で成果が出るのは楽しいので、ぜひアドセンスの審査に通過して、楽しいブログライフを送ってほしいと思います。

煩雑な内容となってしまい恐縮ですが、少しでもお役に立てたのなら嬉しいです。

ではでは。

*1:Click Through Rate の略。ユーザーに表示された回数の内、ユーザーがクリックした回数の割合を計算したもの