たぶん個人的な詩情

本や映画の感想、TRPGとか。

たぶん個人的な詩情

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映画:『エアフォース・ワン』――大統領vsテロリスト、機上の戦い。

大統領専用機エアフォースワン*1がテロリストによってジャックされた。犯人の要求はただ一つ。米露が共同で拘束した独裁者の解放。妻子を人質に取られ、ただ一人テロリストに立ち向かうこととなったハリソン・フォード演じる大統領は、果たして家族を救い出…

【ミリシタ】「MILLIONSTARS特別生配信~手作りのThank You!~」&「Do the IDOL!! ~断崖絶壁チュパカブラ~」感想

今回はタイトル通り、5月23日・24日に行われた生配信「手作りのThank You!」及び“例の曲”についての感想です。個性的な感想を書くわけではありませんし、ぶっちゃけチラシの裏ですので、それを踏まえて読んでいただければと思います。 それと、ついでのよう…

映画:『遊星からの物体X』――見えない恐怖、内なる恐怖。

5月21日、政府は京都、大阪、兵庫の関西3府県における緊急事態宣言を解除した。感染状況などを踏まえてとは言え、首都圏4都県と北海道についても全面解除する方針を見せ始めている。ようやく出口が見え始めたようにも思えるが、相も変わらず、予断を許さな…

読書:クーンツ『ストーカー』――逃走の果てに、彼は何を得たのか。

クーンツ『ストーカー』を読了。誤解を恐れずに言えば、クーンツの魅力の一つは、最低限楽しませてくれることだと思っています。打率が安定していると言いますか、大きく外れることがないんですよね、これまでの経験上。 とは言え、そこまで彼の作品を読んで…

【TRPG】『異世界転生RPG サンサーラ・バラッド』、プレイヤーズルールブックで遊んでみた感想。

このブログ、普段は本や映画の感想ばかり書いているんですが、実はTRPGについても扱おうと思っていまして、ブログの説明欄にも「TRPGとか」なんとか書いてあるんですよね。とは言うものの、恥ずかしながら今回が当ブログ初のTRPG記事となります*1。 ちなみに…

映画:『地獄の黙示録 ファイナル・カット』――ここが終着点。

不要不急の外出は避けるように。そんなお達しが厚生労働省からあったわけですが、流石にこれを見逃したら悔いが残ると思い、先日映画館へ行ってまいりました。 場所はTOHOシネマズ新宿。平日の昼間とあって人は少なめかと思いきや、思いのほか人が多く、中で…

【読書感想】秋吉理香子『暗黒女子』――ある少女の死にまつわる六つの物語。多角的な視点から見えてくる少女の姿とは。

暗黒女子 (双葉文庫) 作者:秋吉 理香子 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2016/06/16 メディア: 文庫 名門女子高で、最も美しくカリスマ性のある女生徒・いつみが死んだ。一週間後に集められたのは、いつみと親しかったはずの文学サークルのメンバー。ところ…

【ミリシタ】「ミリシタ感謝祭2019~2020」感想&感謝祭打ち上げガシャ結果

1月19日に行われた「ミリシタ感謝祭2019~2020」。幸運にも抽選に通っており、当日は生でステージを見ることができました。昨年同様ニコニコ動画はもちろん、ミリシタアプリ内からもリアルタイムで視聴することが出来たわけですが、せっかく現地参加できたわ…

読書:王銘琬『棋士とAI――アルファ碁から始まった未来』――プロ棋士によるAI時代の人間像。

昨年末に発表されたイ・セドル氏の引退は、末端の囲碁ファンである私*1にとっても一つの時代の終わりを感じさせられる出来事でした。彼は辞表を提出した際のインタビューにおいて、越えられない壁として立ちはだかるAIの存在について触れたようです。 Google…

【読書感想】加門七海『祝山』――もう肝試しなんてしない。思わずそう決意を固めたくなる実話怪談風ホラー。

はじめに 海外の怪奇小説は好んで読むのに対し、国内のホラー作品はあまり読んだことがありません。食わず嫌いと言うのもありますが、それ以上に読むのが怖いと言うのが大きな理由として挙げられます。何を馬鹿なと思われるかもしれませんが、海外ものはあく…

読書:D・プレストン&L・チャイルド『レリック』――質の高いB級作品はB級なのだろうか。

たまたま手に取った本が予想以上に面白いと何だか幸せな気分になってしまう。そんなちょろさを久々に発揮させられたのが、今回感想を書いて行く『レリック』です。落差が恐いため、普段はあまり期待せず作品に臨むことにしているんですが、本作はそんな保険…

【スクスト】天音とリョウコちゃんの《聖導変身》シリーズ実装。

2019年も残すところ後わずかですが、スクストにて個人的に語っておきたいネタがやってきたので今回はそのことについて。 【EXR新シリーズ初登場!!】第3のEXR《星導変身》シリーズがついに登場モシュ!天音ちゃん&リョウコちゃん《二人一組》という驚きのメモ…

【映画感想】『ハウスシャーク』――最低で最高の馬鹿サメ映画。家に出没するサメ退治に奔走する男たちを描いた痛快(?)コメディ。

はじめに B級映画の代名詞、サメ。出来不出来はさておき、多くのサメ映画がパニック映画としての矜持を持って作られる中、今回感想を書いて行く『ハウス・シャーク』は、そんな申し訳程度のパニック要素を排し、最初から笑いに舵を取っている意欲作です。 …

読書:エレン・ダトロウ編『ラヴクラフトの怪物たち 上』――現代作家による粒揃いのクトゥルフアンソロジー。

クトゥルフ熱の高まりにより、ちょっと前に買っていた『ラヴクラフトの怪物たち』の上巻を読了。ここ最近*1は新潮文庫でラヴクラフトが出たり、青心社からもアンソロジー*2が出たりと、この界隈が活発なようで嬉しい限りです。新紀元社はこれまでクトゥルフ…

【読書感想】コリン・ウィルソン『ロイガーの復活』――コリン・ウィルソンなのに最後まで面白い怪奇小説。

TRPGのシナリオで「ロイガー」を使いたいと思い立ち、前々から気になっていた『ロイガーの復活』を読了。ラヴクラフト風の書きぶりながらコリン・ウィルソンの持ち味がしっかりと活かされた中編で、今まで読んで来た彼の小説の中でも一、二を争うほどに面白…

展覧会:「恐竜博2019」感想。個人的に最も興奮したのは――。

そろそろ開催期間も終わりと言うことで、先日、科博でやっている「恐竜博2019」へ行ってきました(会期は10月14日まで)。久しぶりの恐竜博、それもムカワリュウ改めカムイサウルスの初展示と言うことで、取り敢えず行くかと言う軽いノリだったわけですが、行…

【ミリシタ】THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!! SPECIAL Day2の感想。

9月22日にさいたまスーパーアリーナにて開催された「UNI-ON@IR!!!! SPECIAL」の二日目に現地参加してきました。ライブの類に参加するのは初めてで、始まるまでは緊張しっぱなしだったんですが、始まってしまうとそんなことを考える余裕もなく、気付けば全力…

映画:『悪魔の毒々パーティ』――プロムの晩にゾンビと戦う高校生、B級青春ゾンビ映画の傑作。

アメリカ映画を観ていると度々目にするプロムなるパーティ。私などはプロムがないと言うだけで日本に生まれたことに感謝したくなる*1わけですが、フィクションの題材として観るのは割と好きだったりします*2。 本作はそんなプロムにそれぞれの事情から参加で…

映画:IMAXで『ブレードランナー ファイナル・カット』――最高の映画を劇場で観られる歓び

この記念すべき年*1に『ブレードランナー』を劇場で観られる。そのことを知ったのは二か月ほど前のことで、時期が来たら行くだろうと思いつつ、思い出したのは公開終了も間近に迫ったつい先日のことでした。 映画『ブレードランナー ファイナル・カット』予…

【プロノア】「Project NOAH」を遊んでみた感想。

9月9日より配信を開始したスマートフォンゲーム「Project NOAH」。美麗なイラストと重厚な世界観に惹かれ、随分と前に事前登録していた身としては、無事配信が始まり取りあえずは一安心です。度重なるリリース延期は不安以外の何物でもなかったですからね。 …

映画:『そして誰もいなくなった』(1945) ――それはまるで上品な喜劇のような。傑作ミステリの戯曲版を映画化。

アマプラにて『そして誰もいなくなった』を視聴。言わずと知れたアガサ・クリスティの同名作品を原作とした本作、原作は読んだことがあったものの、犯人と結末しか覚えていなかったこともあり、新鮮な気持ちで見ることが出来ました。 緊張感を保ちつつ、それ…

読書:タニア・ハフ『ブラッド・プライス―血の召喚―』――都会の闇と女探偵とファンタジー

タニア・ハフ『ブラッド・プライス』を読了。手軽に読める本をと思い手に取った本作ですが、その予想に違わず読みやすく、気付けば一気に読んでしまいました。 ブラッド・プライス―血の召喚 (ハヤカワ文庫FT) 作者: タニアハフ,Tanya Huff,和爾桃子 出版社/…

【映画感想】『パニック・マーケット』――サメ×スーパーマーケット=サメ映画らしからぬ面白さ!

“スーパーマーケットで繰り広げられるサメとの死闘”。この言葉を聞いて興味を引かれた者は幸いである。『パニック・マーケット』はその人たちのものである。 若手イケメン俳優ゼイヴィア・サミュエル主演!大洪水に飲み込まれた一軒のスーパーマーケットに閉…

【ミリシタ】ミリシタ二周年イベント/UNI-ON@IR!!!!&2nd Anniversary in AKIHABARA

遅ればせながらミリシタ2周年、並びにアイマス14周年おめでとうございます。そして周年イベントを走った方々はお疲れ様でした。 既に「dans l'obscurité」のイベントも終わってしまったわけですが、今回はミリシタの周年イベント「UNI-ON@IR!!!!」と、秋葉で…

【映画感想】『アナコンダ』――アマゾンの奥地で大蛇退治。丸呑みへの生理的嫌悪を見事に描いた佳作。

はじめに 10年以上前にテレビのロードショーで見逃して以来、長年見たいと思っていた『アナコンダ』。たまたま午後ローでやるのを知ったものの、CMが入るのも嫌だったので、いい機会だと思いレンタルして見てみることに。 午後のロードショー自体は好きでよ…

【読書感想】エリック・ジッリ『洞窟探検入門』――洞窟の種類からアタック方法、果ては生存戦略までお手の物な入門書(?)。洞窟に挑む際は是非。

〇〇入門的な本はそれこそ星の数ほどありますが、それらを大別するならば、入門書は教養系とハウツー系の二つの系統に分けることができると思います。ざっとAmazonの書籍ジャンルで「入門」と調べてみた限りでは、教養系では哲学を中心とした思想系が強く、…

映画:『ウルトラヴァイオレット』――“格好良さ”大なり“リアリティ”

Prime Videoにて『ウルトラヴァイオレット』を鑑賞。 監督・脚本はあの『リベリオン』を手掛けたカート・ウィマー。痒いところに手が届かない部分、物申したい部分はありつつも、『リベリオン』は制作陣のやりたいこと、見せたいものがはっきりとしたいい映…

備忘録:『PSYCHO-PASS サイコパス SS Case.3 恩讐の彼方に__』が最高だったという話。

というわけで『Case.3』、観てきました。 『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__』予告編 いやー、これが本当に面白かった。これまでの二作品とも個人的に満足の出来でしたが、『Case.3』はそれを上回る完成度で大大大満…

備忘録:『PSYCHO-PASS サイコパス SS Case.2 First Guardian』を観てきました。

またもや出遅れましたが、『Case.2 First Guardian』を見に行ったので感想とも呼べない覚え書きでも。ネタバレは極力避けますが、気になる方はご注意ください。……公開初日に見に行ったのに今頃記事にするこの体たらく。 ちなみに、本作はミリタリ色の強い内…

映画:『トライアングル』

無料だからかなんなのか、アマプラの会員特典は見るのが後回しになりがちで、視聴期限ギリギリになってからようやく見始めることもしばしば。 そのうえ「見放題が終了する映画」と言われた途端に見たくなってしまうがために、期限が先の作品を後回しにし、そ…